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セミナー① GPS/GNSSの基礎と高精度測位技術

講師:坂井丈泰氏(電子航法研究所)
6月24日 (水) 9:30~12:30 13:30~16:30
参加費:無料

内容:

GPSに代表される衛星航法システムについて、基本的な仕組みから利用方法、誤差の要因とその対策、測位精度の向上技術について入門者向けに講義する。本講義により必要な知識を身につけて、自身の応用分野にあわせて検討・判断できるようになられたい。GPSと類似のシステムを各国も整備しているところであり、日本が運用を始めた準天頂衛星システム(みちびき)についても概要を紹介する。

(1) 衛星航法の基礎:衛星航法システム・人工衛星による位置の測定・測地系・標高
(2) 測位精度の向上:測位誤差の要因・受信機技術・複数周波数の利用・複数システムの利用
(3) ディファレンシャル補正:ディファレンシャル補正の仕組み・広域ディファレンシャル補正・複数周波数・複数システムの利用・搬送波位相の利用・RTK-GPS・ネットワークRTKとPPP
(4) 準天頂衛星システム(QZSS=みちびき):準天頂衛星システムの概要・準天頂衛星システムのサービス・現状と今後の見通し・各国の衛星航法システム

対象:

・GNSSに関心のある学生、関連機器の企画・開発をしようとする技術者。
・GNSSの応用サービスの企画・開発をしようとする企業や自治体等の担当者。

セミナー② ソフトウェアGNSS受信機の基礎 

講師:久保信明氏(東京海洋大学)
6月24日(木) 9:30~12:30 
参加費:無料

内容:

ソフトウェアGNSSに関するセミナーは、これまでも測位航法学会で実施されており、受講されてきた方々も多いと思います。今回は大学の学部生でも理解できるようにGNSSの信号処理部はどのように機能しているかを、GPSやQZSSの実際の信号(L1帯)を通して平易に解説します。
GNSS受信機は大きく3つの部分に分かれており、アンテナやデジタル信号への変換を含む高周波部、擬似距離や搬送波位相を生成する部分を含む信号処理部、測位演算部となります。測位演算部はRTKLIBなどで知っている方も多いと思いますが、信号処理部はとっつきにくい部分があるかもしれません。その部分について、実際にこちらのデモ結果例を通してみていきます。測位演算部の性能を出すためには、この信号処理部にも強く関連しており重要と言えます。
短時間の講義ではありますが、GNSSの信号処理部に興味を持ってもらえると大変うれしいです。

セミナー③ 衛星測位を支える基盤インフラ ―国家座標と電子基準点

講師:川元智司氏(国土地理院)
6月24日(木) 13:30~16:30 
参加費:無料

内容:

地球の形状は、潮汐や地球回転、プレート運動や重力構造の変化によって時間とともに複雑に変化している。衛星測位において、地球から見た衛星の軌道を精密に記述し、これに基づいて観測者が地球上の位置を正確に求めるためには、地球の形状、運動とそれらの時間変化を正確に把握することが不可欠である。測地学は、地球全体で連携した国際観測を通じて正確な地球の形状と変化を与え、高精度な衛星測位を実現可能としている。本講義では、衛星測位において位置を記述する基準である、測地基準座標系について、その役割、観測を含む構築の仕組みを解説する。さらに、国内においても国際的な位置の基準に基づく高精度測位の実現に必要となる国家座標、地殻変動補正等の仕組みや考え方について解説する。また、これらを実現する基盤インフラである電子基準点について、その役割・運用等に関して詳しく紹介する。

(1) 地球規模での地球形状の計測:国際GNSS事業(IGS)、全球統合測地観測システム(GGOS)
(2) 国際的な位置の基準:国際地球基準座標(ITRF)
(3) 日本国内の位置の基準:国家座標、日本測地系2011(JGD2011)
(4) 国内で高精度測位を実現するインフラ・仕組み:電子基準点、GEONET、地殻変動補正システム、精密ジオイド

対象:

・GNSSに関心のある学生、測量・測位で位置計測を行う技術者。
・GNSSの応用サービスの企画・開発をしようとする企業や自治体等の担当者。

セミナー開催概要

開催日 2021年 6月23日(水)セミナー①
       6月24日(木)セミナー②③
開催時間 9:30~16:30(予定) 途中ブレイク有り  12:30~13:30 休憩 
場所 On Line
参加費用  無料
参加者 会員限定

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