GPSロボットカーコンテスト2013 第7回大会 結果 GPSロボットカー2013運営委員
順位 | チーム名/ ロボット名 | 製作代表者名 | 所属 |
優勝 | チーム東京海洋大 | 品川 小百合 | 東京海洋大学 |
準優勝 | ヤマクモ2号 | 保坂 秀彦 | 山梨県立 産業技術短期大学校 |
3位 | 阿蘇不知火2号 | 葉山 清輝 | 熊本高等専門学校 |
その他
成績 | チーム名/ ロボット名 | 製作代表者名 | 所属 |
特別賞 | 電気通信大学 ロボメカ工房 | 山東 優基 | 電気通信大学 |
GPSロボットカーコンテスト2013(第7回)開催報告
本会 広報戦略部会 幹事 浪江 宏宗(防衛省 防衛大学校)
測位航法学会では毎年恒例の GPS/GNSSシンポジウムに併せて、この分野での若手を育成することを主目的とし、ラジオ少年ならぬ、まさに将来の GNSS*少年を育くむべく GPSロボットカーコンテストを開催している。今年も去る 11月 2日(土)に東京海洋大学 越中島キャンパス グランドにて熱戦が繰り拡げられた。
今回で7回目の開催(つくばチャレンジより老舗)である。競技自体は、当初は当日発表される複数のパイロンの位置情報(緯度・経度)を頼りに、外部からの操作無しで、決まったコースを辿るものであったが、現在は同じく当日発表された位置座標(緯度・経度)を付与された2つのパイロンを、5分間、外部からの操作無しに可能な限りロボットカーを往復周回するというもので、この周回回数が多いロボットが勝つという比較的単純な競技としている。今回は過去最多の下記9チームの参加があった。
(1)阿蘇不知火4号、入江 博樹(熊本高等専門学校)
(2)電気通信大学ロボメカ工房、山東 優基(電気通信大学)
(3)チームmorimori、森下 功啓(森下功啓製作所・熊本)
(4)ヤマクモ2号、保坂 秀彦(山梨県立 産業技術短期大学校)
(5)チーム東京海洋大、品川 小百合(東京海洋大学)【ディフェンディング チャンピオン】
(6)AIRC(アーク)、新井 美重(金沢工業大学)
(7)阿蘇不知火2号、葉山 清輝(熊本高等専門学校)
(8)チームサレジオ、鈴木 慧(サレジオ工業高等専門学校)
(9)やまキング、清水 達也(山梨県立 産業技術短期大学校)
競技開催日当日は小雨も舞う生憎の天気であったが、自作のロボットカーがパイロンをクリアして往復周回回数を増やす度に歓声が起こった。
今回の競技では、例年4輪車ばかりが出場する中、電気通信大学ロボメカ工房チーム(画像中 破線赤円)が、大会史上初の2輪車での出場を果たした。2輪車という特色を活かし、進行方向の反転、また方向転換等が非常に俊敏であった。また、とても小型なロボットであることから可愛いと評判で、特に大人気であった。
優勝者は11点(5周半)を獲得したチーム東京海洋大が、昨年に引き続き2年連続の栄冠を勝ち取った。
GPSロボットカーコンテスト徹底分析(G空間EXPO内)開催報告
本会 広報戦略部会 幹事 浪江 宏宗(防衛省 防衛大学校)
11月15日(金)に、GPSロボットカーコンテスト2013(第7回)の開催を受けて、GPS/GNSSの啓蒙活動の一環として、『GPSロボットカーコンテスト徹底分析』(車座)と題し、G空間EXPO(日本科学未来館・お台場)内で、座談会を行った。内容は、製作者自身に自ら開発した自慢のロボットカーについて、その測位・航法技術、特長、苦労話等をして頂くと共に、コンテスト時の模様を製作者の解説付きで上映した。また、それぞれ製作されたGPSロボットカーを持参頂いたので、テーブル上に展示し、また可能なロボットは走行して頂いた。残念ながら聴衆はそれほど多くなかったが、同じロボットカーを製作した参加者同士で、GPSや、使用した磁気センサー、ジャイロセンサー等を駆使した航法技術の討論に花が咲いた。
特に今回の競技では、例年4輪車ばかりが出場する中、電気通信大学ロボメカ工房チーム(画像中 破線赤円)が、大会史上初の2輪車での出場を果たした。このロボットカーはCADを用いた設計から、材料の切断、製作までが、僅か数週間で行われたとのこと、また、競技前日に初めての走行テストを行う等、非常に驚きの発表が行われた。
競技ルールが非常に単純であるので、日本全国で各々競技を行い、YouTube上で対決する、UAVも競技に入れるといった案も出ている。来年以降も引き続きコンテストを開催し、徐々にではあるが、測位航法分野における若手の育成を視野に裾野を広げてゆきたいと考えている。ロボコンに参加している高専からの参加も期待している。
展示されたGPSロボットカーの雄姿
座談会 会場の模様