GPS/GNSSシンポジウム2013 開催報告

測位航法学会 広報戦略部会 幹事     浪江 宏宗  (防衛大学校)

  測位航法学会、日本航海学会 GPS/GNSS研究会は共催で、10月29〜 31日の 3日間、東京海洋大学 越中島会館において、毎年恒例のGPS/GNSSシンポジウム2013を開催した。これは1996年より国際会議を含め毎年開催しているもので、今年で 18回目で、GPS/GNSS関連では国内最大級のイベントの1つである。

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初日午前

  初日の午前は、「GNSS動向とアジア・オセアニア地域における衛星測位 展開」のセッションで、まずKey Noteとしてオーストラリア ニューサウ スウェールズ大学のクリス=リゾス博士、中国衛星航法機関のジュ ン=シェン博士にご講演頂いた。シェン博士は非常にオープンな方で、なかなか情報を入手し辛い中国の現状について、分かり易くご
講演頂いた。
  その他、準天頂衛星システム関連の話題 3件、MGA(Multi-GNSS Asia)、G-Space、本会主催 GNSSサマースクール等、人材育成に関する報告が有った。

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シンポジウム講演会の様子

初日午後

 午後は、初めにQZSSの開発・運用のために創設された準天頂衛星システム株式会社の事業紹介、次世代の地域システムとして効率良い衛星配置の提案があった。
  その後、電子航法研究所の坂井丈泰氏の主宰する、本会 広域補強 技術研究部会「日本における広域補強システムの現状」と題して 3件の発表が有った。このような部会活動は、今後さらに活発になってゆくことが好ましいと考える。

 初日最後、恒例の衛星測位利用推進センター(SPAC)本会副会長の峰正弥のコー
ディネートによるパネル ディスカッション「GNSS利用市場の開拓・拡大に向けての航海」では、それぞれ自動車・鉄道・精密農 業・防災に関連する 5名のパネリストにより、
今後、multi-GNSS化 してゆく中で、日本の測位衛星QZSSをどのように活かして、利用市場の開拓・拡大を進めていけば良いのかについて、白熱の議論が展開された。

結論は、本会ニューズレターで報告されることとなった。

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パネルディスカッションの様子

2日目午前中

 2日目午前中の「インドア測位・非衛星測位の動向」のセッションでは、測位・情報社会基盤プラットフォーム(高機能 自動販売機)、 IMES、Wi-Fi、可視光通信、非可聴音を使用した測位等が紹介された。また、名古屋を中心に非常に活発に活動している「位置情報サービス研究機構」(Lisra: リスラ)についての活動が紹介された。
  午後の「GNSS+QZS(このまま)利用実証」のセッションでは、準天頂衛星システ
ムの利用実証の状況、道路情報のモデル化による走行支援、GNSSの物流への適用事例等の発表がなされた。
続く「GNSS受信技術と利用システム」のセッションでは、ソフトウェア受信機、PPP(Precise Point Positioning)、LEX、鉄道利用、UAV(Unmanned Automatic Vehicle)等について 8件の話題が提供された。

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シンポジウム講演会の様子

3日目

  3日目は特別セッションとして北斗、マルチGNSSの最新動向、また特別講演として、AAI-GNSSの荒井 修氏より、「GPS/GNSS受信機温故知新」との題目で、興味深いご講演を頂いた。
  研究発表会では、ソフトウェア受信機、クマの生態調査、地球形 状の永年変化、PP、北斗、GBAS(Ground-Based Augmentation System)、列車位置検出等 9件の発表があった。

ビギナーズ セッション(ポスター発表)

  また、初日に開催された研究初心学生を対象としたビギナーズセッション(ポスター発表)では、15件の発表が有り、「ラジオ少年」ならぬ、未来の『QZS少年』を育成すべく、沢山のアドバイス・ 叱咤激励が寄せられた。発表時間が終了しても来場者が絶えず、1時 間以上オーバーして終了する活況であった。優秀な発表について 3件が表彰された。

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ポスター掲示場所

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ビギナーズセッション 表彰!

懇親会

  初日セッション後に開催された懇親会では、100名近い出席を得、 いつまでも新航法技術や衛星測位の話題に花が咲いた。

GPSロボットカーコンテスト

11月 2日 (土)に開催されたGPSロボットカーコンテストは、小雨も降るあいにくの天候であったが、過去最多の 9チームのエントリーがあり、 果敢に航法技術を競った。今後、本会 広報戦略部会を中心にさらに広報に努め、拡充を図る予定である。

機器展示会

17社の展示がありました。

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展示会 出展ダイドードリンコ様

今後のシンポジウム

  来年以降も引き続き開催し、2015年には国際会議を主催する予定 ですので、多数のご参加をお待ちします。

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